地方と風習。くまもと宇土の奇祭「山王さんまつり」

宇土市花園町の山王神社で毎年12月(旧暦11月の申の日)に開催されている

宇土の奇祭

甘酒かかれば無病息災!「山王さんまつり」に潜入。

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別名「甘酒まつり」とも呼ばれる「山王さんまつり」は約700年の長い歴史があるといわれ,20歳から35歳までの若者が,赤い着物と白いほっかむり姿のサルに扮して「ホーライ,ホーライ」の掛け声をあげつつ甘酒の入った徳利を奪い合い,甘酒を振りかけ合いながら集落を巡っていきます。

この甘酒がかかったものは1年間無病息災で過ごせると伝えられています。

 

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祭りと言っても露店が並ぶようなお祭りではなく、集落に古くから伝わる伝統的な祭りです。地方にはこういった風習・伝統行事が多く残っていますよね。この「山王さんまつり」よくよく考えたら戦国時代よりも古い祭りということになります。ワーオ!

 

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日本全国津々浦々こういった行事が現在まで引き継がれているのって凄いなと思わされるし、とても興味深い。古くから続いている事にも言い出しっぺの人がいたりするわけで。始めた頃、皆がソレに何を託したのか、に思いを駆せるってなんかロマンチックじゃないですか?

 

多くのこう言った風習は無病息災・家内安全・五穀豊穣といったシンプルなもの。

今も昔も根源的なところは変わらんのよね。(世界平和は家庭から!)

 

地域の文化や民俗学に興味がある方、地域おこし協力隊のような方は、こういった文化の存在を広く伝えたり、引き継いでいけるようなサポートができたら素敵だなと思います。一度途切れてしまうと復活させるのは難しいですからね。(悲しい哉、過疎や高齢化で消えて無くなっていってしまう風習・行事が無数にあろう!)

寒空の下、猿に扮する人たちは大変だけど、郷土に残る文化は守っていきたいものですね。

 

「地域の宝」をデザインにして魅力を伝えるプロジェクト「utogara」でも

「山王さんまつり(甘酒まつり)」の手ぬぐいは人気柄です。

 

赤にお猿が映えます! 

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ホーライホーライ!